みなさん、『横乗り』をご存知でしょうか?言葉の通り、進行方向に対して体を横にして乗るという意味で、その代表がスノーボード・スケートボード・サーフィンです。
今回は、大友新之助さんに横乗りを楽しむすべし5ヶ条を教えていただきました!
Q:ご経歴や現在の活動について教えてください。
親の影響で、幼い頃から、スノーボードかスケートボードをやっていました。自分にとって部活の代わりにやっていて、真剣にやっていました。
スノーボードは、中学生の時に、秋田県内のスポーツ用品店とスポンサー契約をして、それが今も続いてます。
夏はスケートボードをやって、冬はスノーボードをやりながら、仕事をしています。
Q:スポンサー契約してるのはスノーボードだけですか?
スノーボードだけです。
Q:お仕事もされてるんですね。
仕事が終わって、夏は竹嶋スケートパークにスケートボードをしにきて、冬は休日に滑ったり、仕事終わりにナイターに行ったりしています。
Q:スケボーパークはここにしかないんですか?
近くは竹嶋スケートパークしかないので、ここにきますね。
Q:サーフィンもされてますか?
メインはスノーボード、スケートボードで、サーフィンもちょっとやります。
Q:やはり全部似てますか?
似てるなあ。サーフィン、スケートボード、スノーボード全部合わせて、『横乗り』っていうんだけど、横に乗るっていう意味で『横乗り』っていうんだけど、雪だろうがコンクリートだろうが海の上だろうが、板の上に乗ってるっていう状態は全部一緒ですね。
Q:個人的には、サーフィンはまあまあできたんですが、スケートボードが全然できなくて…(笑)スノーボードって足が固定されてるから一番難しいのかなって思ってます。
経験者の中で賛否が別れるんですが、スノーボードから始める人は、スノーボードの方が、板と足がくっついてるから離れなくて簡単っていう考え方の人と、
スケートボードは板と足が離れているから、転びにくいという2つの考えがあります。
自分はどっちかというとスノーボードの方が簡単に感じますね。
Q:スノーボードとスケートボード、シーズン中はそれぞれどれくらいの頻度でそれぞれ行ってますか?
仕事をしてからは、スケートボードだったら土日は絶対やってて、平日は2〜3回やるくらいです。スノーボードも同じくらいかな?土日は絶対スノーボードしてます。
冬になったらスノーボードメインの生活になります。
Q:冬はやっぱりスケートボードはできないんですか?
室内で出来る場所もあるんだけど、雪が降ってる時期は短いから冬はスノーボードしてるかな。
1か条目 準備運動はしっかりすべし
これは言うまでもないんですが、スケボーやスノボーって全身を使うから。
ちゃんと準備運動してからやらないと簡単に怪我しちゃうから。
自分は、小さい擦り傷とかの怪我は絶対にするものだと思ってるから、骨折以外はかすり傷だと思ってやってますね。
Q:骨折した経験はあるんですか?
あります。骨折もありますし、他の怪我もいっぱいですね(笑)スケボもスノボも。
Q:板が折れてしまうとか、靴が変形したり…そういったこともよく起きることなんでしょうか?
当たり前といえば当たり前ですね。だから、板も衝撃が強いと簡単に折れちゃうし、靴も使えば使うほどボロボロになってくから。ぐにゃぐにゃになっちゃいます。
Q:うまく乗れるまではどれぐらいかかったんですか?
最初は、3歳くらいの時にプラスチックのスノーボードに、乗ってたと言うよりは乗らされてました。1人で滑れるようになったのは多分5歳か6歳の時です。
2か条目 大雪を喜ぶべし
これはスノーボードに限った話になるんだけど、スノーボードのシーズンって12月から4月までの大体5ヶ月くらいで、一年の半分もない中で、最近は温暖化の影響もあって、長期的に雪が降ってくれないんです。そういう状況なので、大雪は、スノーボードをやってる人からしたら嬉しいです。一般の人からすると、朝起きて、ドアを開けて雪が降ってたら「雪かきがめんどくさいな」って思うかもしれないけど、スノーボードをやってる人からしたら、「滑りたいなー」と思います。これはスノーボーダーあるあるですね。
3か条目 自分を貫くべし
スノーボードやスケートボード、サーフィンも、滑る時に、その人の個性みたいなものを、この業界では『スタイル』っていう言い方をするんだけど、人それぞれのスタイルがあるのが、スノーボードとかスケートボードの面白いところだと思っています。
どのスタイルが正解、不正解っていうのもなくて、ファッションと同じで、自分がしたいようにすればいいっていうか、好きなように自由にできるところが面白いところの一つだと思ってます。やっぱり自分の世界観がある人っていうのは、やってる人から見てもかっこいいなって思いますね。
Q:自分を貫く上でも、憧れてる人っていうのはいますか?
基本的には、たくさんの上手な人のいいとこ取りを自分はしてます。それが結果的に自分特有の個性になっていくというか、スタイルになっていくと思います。
Q:横乗り(スノボ、スケボ、サーフィン)をやるにあたって、コツはありますか?
コツは、なんだろうな…変に怖がらないことかな。
難しいんだけど最初やる人って、はじめたての人は怖がって、変に力を入れたりするんだけど、そうじゃなくて、力を入れないでじっと立ってれば立つほど安定するから。
Q:なるほど、重心も大事なんですね。
そう、重心!怖いと腰が引けたりして重心の位置が悪くなると、逆に転びやすいから。逆に力を抜いてやるのがいいです。これは全部に共通して言えることですね。
4か条目 繋がりを大切にするべし
横乗りっていうのは、人との繋がりがすごい大事だと思ってます。始めたては、自分だけじゃ何をやっていいか分からないし、やってる人に聞くしかないと思います。そうやって自分より上手い人に教えてもらって出来るようになっていくと思います。
自分が出来るようになったら、できない人に教えていって…そういう人との繋がりの輪を大きくしていく方がいいと思ってます。
繋がりが大きければ得することも多くて、サーフィンやスノーボードって、自然を相手にするスポーツだから、天気や環境は実際に見てみないと分からないけど、繋がりが広いと他の地域の状況を聞いたりすることもできるし、情報共有できます。
そういう繋がりを大事にすれば、常にいい環境で遊べると思います。
Q:SNSをされているんですね。どれくらい前からやってるんですか?
横乗りのSNSは高校の時からやってます。SNSに載せていると、いろんな人から声をかけられたりするんで、全国に知り合いができますね。
Q:にかほ市内で横乗りをやっている人っていますか?
いるとは思うなあ…。山も近いし海もあるし、全部近いから、他の県よりは、やりやすい環境っていうか、はじめやすい環境だと思います。
Q:大会は出てるんですか?
出てます。スノーボードがメインだからスノーボードだけです。
Q:スケートボードよりスノーボードの方が競技として浸透しているんですか?
いや、意外と同じくらいかな。スケートボードも昔は大会にも出てたけど、最近は出てないです。どっちの大会もそれなりに人は集まりますね。
5か条目 場にいるみんなで楽しむべし
これは横乗りっていうものの、一番のいいところだと自分は思ってて、どのスポーツよりも、年齢やスポーツの上手い下手が関係なく、みんなで楽しめると自分は思ってます。
自分も実際に一緒に滑ってるのは年上の人で、なんでそれができるかっていうと、あまり年齢や性別で、上手さがわかれないからだと思ってます。
体格差とかが技量的な部分にあまり影響してこないので、大人、子どもが関係ないので、子どもの方が上手ければ、子どもが大人に教えてあげることもあります。
Q:他のスポーツに比べて体格が関係ないんですね。
関係ないですね。日本のオリンピックに出てるような人たちも、20代以下の人も多いですし。
基本的にみんなで一緒に滑るから、みんなで「この技やろう」とかお題を決めて、失敗したら馬鹿にしあうのがはじまって、それも一つのコミュニケーションっていうか…。成功したら成功したで、それは褒め合うし、年齢や性別が関係なく、いい意味で馬鹿にしたり、褒めあったりができるのがいいことだと思ってます。
Q:得意な技はありますか?それぞれ(スノボ、スケボ)あれば教えてください。
得意な技かあ…難しいなあ(笑)基本的に飛ぶのは得意かもしれないです。
自分はどの技に特化してやりたいっていうよりは、全部やりたい人だから、色んなことをまんべんなくやってますね。
Q:最後の質問です。あなたにとってにかほ市とは、どんな場所ですか?
年中どこに行っても遊べるところかな!
Q:年中遊べる場所というのは?
自分の場合は、雪が降ったらスノーボードしに山に行きます。雪が溶けて夏になったら、海でサーフィンとかスケートボードしたりしてるから、基本的に年中遊べることがあるので、一年中遊べる場所かな。
にかほ市には、『竹嶋スケートパーク』もでき、雪も降るのでスノーボードも楽しめますね。
言葉の通り、年中遊べる場所ですよね。ぜひ、みなさんも横乗りにチャレンジして楽しんでみては?
大友新之助さん、ありがとうございました!