今回は、にかほ市で『ままのぱんや Chelsea』というパン屋を営む齋藤彩花さんにインタビューしました。お子様を育てながらパン屋を営業する日々のルーティンを伺いました。

Q:齋藤さんのご経歴と、現在どのような活動をされているか教えてください。

専門学校が東京都だったので東京都に住んでいましたが、卒業後子どもを産むために、にかほ市に戻ってきました。戻ってからパートをしていましたが、お店を出すことにしました。

現在はお店でパンを売って、ネットに出店もしています。あとは、ふるさと納税などの発送をしています。

Q:どうしてお店をやろうと思ったんですか?

昔からこういうお店をやりたくて専門学校に行って学びました。娘が小学生になる前のタイミングで起業しました。

Q:昔からパン作りはやられていたんですか?

専門学校では調理師と洋菓子、製パンをやっていて、「洋菓子よりもパンの方が向いているね」と先生に言われてからパンに興味を持ちましたね。

お店を始めるときに勉強し直したりはしましたけど、子どもと2人の生活なので小学校に入ったら1人になってしまうな…と思って。学校から帰ってきた娘に「おかえり」と言えるような環境にしたいなというのはありました。

ルーティン

AM 3:00 起床、作業開始。

Q:仕事前のルーティンについて教えてください。

仕事前は何もないですね。起きたらすぐ仕事です。3時に起きたらすぐに作業に入っています。

Q:3時!早いですね。では作業に入ってからの仕事中のルーティンについて教えてください。

その日の予約状況にもよりますが、まず6時半には娘が起きてくるというのを念頭におき、それまでに一区切りつけたいなというので、とにかく急いで毎日仕事をしています。

毎日パンのラインナップを決めるのは朝のルーティンですね。その日の気分で決めています。

AM 6:50 娘を送り出す。

Q:毎朝パンを食べて娘さんを学校へ送ってから再開していくんですね。

そうですね。その間も発酵していたり、焼いていたりもしています。そして娘を道路の角を曲がるところまで見送るのがルーティンです。何回も振り返って手を振るんですよ。

AM 9:00 焼き上がり〜包装終了。Instagramを毎朝更新。

Q:可愛いですね。(笑) そしてだいたいその頃に焼き上がっていく感じですか?

そうですね。順番に焼き上がって、最終の焼き上がりは9時か9時過ぎです。それに合わせてInstagramを更新します。Instagramを毎朝更新するのは必ずです。

そのあとは、少し家に戻ってできる家事をします。冷凍庫から夜ご飯の材料を出したりとか。そしてお店を10時にオープンしています。

AM 10:00 オープン

Q:お店を開けている間はどんなことをしていますか?

焼き菓子を作ったり、発注や仕入れ、ラベルの作成、今は『ふるさと納税』や『リベイク』というのでパンを送ったりしています。その中に手書きでお手紙を入れています。一枚一枚手書きで筆で書くというのは必ずやっています。あとは店の収支など事務的なことをやっています。

Q:お手紙一枚にびっしり書かれていますね。

そうなんですよ。結構時間はかかっちゃうんですけど、発送を初めてしたとき、一年以上前なんですけど…どんな人が手に取るのかが見えないじゃないですか。

対面でじゃないからそれが凄く不安になっちゃって。何か方法がないかなと思ったときに私は字を書くのが好きだからお手紙を入れたらどうかなと思いました。それで手書きのお手紙を毎回入れることにしました。

どんな人か分からないけれど、発送先の県を見るとすごい遠くとかの人がいて「もう寒いかな」とか、そういう事を書いたりして、少しでも親近感を感じてもらえるようにしています。

Q:それは受け取る側もすごい嬉しいと思います。

そうだといいですね。どんな人か分からないですからね。これが私のこだわりです。

Q:それでお店のポップとかも結構手書きなんですね。

全部手書きですね。場面に合わせた文字を書くのが好きです。ポップは全部ひらがなにしています。店を始めた時は娘がまだ保育園で、読めないのが困るので。最初から手伝わせる気満々だったので。(笑)読めないのは困るなと思って全部ひらがなにしました。小さい子も結構来るので、ひらがなの方が優しい感じがしていいかなと思ってひらがなで書いています。

Q:娘さんも、もう興味を持ったりしているんですか?

パン屋さんをやりたいと言っていますが、どうなるんでしょう?(笑)



仕事人 齋藤彩花氏のルーティーンVol.2につづく。お店のオープン後のルーティンについては、続編でお届けします。

ぜひ続編もご覧ください!

※掲載日(2023年2月現在)では『ままのぱんや Chelsea 』は移転しています。TeGAKe取材時は移転前に行なったインタビューになります。

この記事を書いた人

齋藤 彩花

『ままのぱんや Chelsea』を経営。国産小麦と厳選した材料、保存料などの添加物は使用せず、素材の味を大切にしたパンを提供している。
文字を書くことが好きで店内は手書きのPOPで飾られている。